おさるの列車に乗っている。炭鉱の景色を見ていると、黒い仔猫がツメを崖にひっかけ、落ちまいともがいている。乗客一同は遠くから見守ることしかできない。何度か岩場を転がり落ちて、仔猫は河原に生きてたどり着いていた。河原には工場のようなキャンプが設営されていて、つながれた犬が何匹も飛びはねていた。

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闘技場のような会場で、音楽フェスティバルが催される。「slipknot」と「ゆらゆら帝国」が出演するらしい。日本のヴィジュアル系バンドが主催のイベントで、金網で囲まれたステージがぐるぐると回転する。

幕間におみやげを買いに売店へ行く。菓子やキーホルダー、文具なんかも売っている。わたしは「おばけのキャスパー」のマスコットがついた鉛筆と、色あせたドラえもんのゲームキーホルダーを選んだ。あとで会計しようとそのままポケットに忍ばせる。目当てのlive前に用を足そうとトイレに並ぶと、列の前方でわたしの友人が、見知らぬ女性と激しいダンスを踊っていた。女子便所は不潔で、幼児用便座から大人用に切り替えるために、汚れたレバーを手で触らなくてはならず、不愉快だった。

slipknotのliveが始まるというので、会場にもどる。となりに若い女性グループがきて、話しかけられる。毎年このイベントに来ることを愉しみにしているが、出演するミュージシャンのことはひとつも知らないそうだ。

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イベントが終了し、ポケットに入れたままにしていた土産物の会計をしないうちに、会場をあとにしてしまった。

友人と合流して古いガソリンスタンドの御手洗いに寄ると、人の姿をした怪物に追いかけられる。間一髪で軽トラックに飛び乗り、帰路をたどる。途中でアジアの神社をみつけ、カラフルな外観に惹かれ作法もわからずにお詣りをする。