隣の学級に、なかよくしたいと思う女の子がいる。きっかけがあり休み時間に彼女の座席へ。なかよしグループの会話に入れてもらう。彼女の友人のひとりは、成績がよいことで有名だった。秀才は色鉛筆で絵をかきはじめる。クレヨンと色鉛筆の中間のような ふしぎなかき味の筆記用具で、水色のぐるぐるをかいた。なかよくしたい彼女は、その筆記用具を手にとり「お化粧してあげるね」とわたしの顔に悪役プロレスラーみたいな化粧をほどこす。「ありがとうたのしい!バービーボーイズ!」というわたしのギャグが評判で、彼女たちに認めてもらえる。

教室にもどる。とても厳しい女教師は 卑猥な用語をおおごえで連呼している。すこし集合時間におくれたわたしは クレヨンのお化粧が見つからないように顔をふせている。

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友人と、友人の恋人と3人で合宿所にむかう。トラックの荷台にのって 林を横切ったり、高速道路の天井すれすれを走ったりする。友人は普段おしゃれなのに、半透明のポリ袋に着替えをまとめて それを振り回している。道中「そういうわけで6月23日はあけておいてね」といわれる。聴けば、有名人のショウに出演できるのだという。6月23日は、すでにべつの友人のコンサートが決まっている。わたしは どう断れば角がたたないか、考えている。