教室にいた。部屋はうなぎの寝床のように 縦長でうすぐらい。バーカウンターの向こう側に講師がいる。背もたれのたかい椅子の肘掛けから、簡易な机がでている。「お笑い / 怖いはなし / 時事問題」のどれかをえらびスピーチしなくてはならない。扉をあけると教室以外はわたしの自宅である。スピーチの内容をかいていると、扉をあけた柱のむこうで弟がテレビをみている。時折 ふざけてわたしを邪魔しにくる。弟はいつのまにか ゴムボールの顔と、そこから腕が生えているだけのすがたになる。邪魔されるたび苛立ち、腕をつかんで弟をふりまわした。途中で弟が 乱暴にされていることを喜んでいるのに気がついて、嫌悪する。

だれかが床に、犬の玩具(卵型をした鳥のキャラクター)をおとす。「既存のなにかに手を加えるだけで立派な作品になるよ」とアドバイスを受けて、噛んでたガムを伸ばし、玩具の目の周りにふちどりをする。すこし坂道の廊下をあるいて洗面所を探す。すぐ後ろを母が 掃除機をかけながら追いかけてくる。トイレはとてもきれいで棚にはミッフィのイラストが描かれた、円柱のお菓子の缶がならんでいる。

f:id:nbzdog:20140502115531j:plain

ふたりの友人と銭湯にでかける。わたしは忘れ物をしたため ふたりを入り口に待たせたまま駅に向かう。目的地まで いくつも電車をのりかえなくてはならず、しばらく歩いて帰ることにした。植物の植わった住宅街を歩く。銭湯のあたたかい木の匂いを思い出す。

† † †

別の友人とコンサート会場で待ち合わせている。今日なにの公演だったかチケットを見ても思い出せない。入り口でふとった少女に「the GazettEが目的ですか?」と訊かれる。友人は「絶対に本人に会いたいね」と言うが、なにを目的にコンサートに来たのかやはり思い出せない。会場は小学校の講堂ににている。友人は客席にいた目当ての男性作家に声をかける。サインして貰おうと手帖を取り出すが、ページはわたしのポエムやイラストで埋まっている。