小高い丘や、木造のアスレチック、コンクリートでできた岩場に囲まれた集落に、われわれ親戚一族の家がある。家というよりも、古い温泉宿のような大きな施設だ。
たてものを散策すると、各階のバルコニーに、世界のあらゆる宗教のための礼拝設備が整っている。

玄関にある小さな売店で、犬の縫いぐるみ(くたくた犬ルーク)が売られている。「知合いのお子さんが、小学生になるが生まれつき身体がとても小さいので、この犬の縫いぐるみがローブとして使えそうだ」と、母がプレゼントの提案をする。母の希望で水色の縫いぐるみを探すが、売店には無い。幸運を呼ぶ水色の「くたくた犬ルーク」は、なかなか流通していないのだ。

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父のリハビリのため、医学療法士が家を訪れる。洗面所をつかうとあらかじめ注意されていたのに、すっかり忘れて、医学療法士が洗面器に漬け置きしていた下着を漂白剤かなにかで台無しにしてしまった。

お詫びに、わたしのコレクションしている男性用下着を渡せばいいと、母に提案される。しかし過去にあつめた記念品など、もう手に入らない物ばかりなので手放すのが惜しく、代案をかんがえる...。